スマートフォンはいつでも持ち歩くものなので、iPhoneなどのApple製品であればAppleCareや携帯電話会社で購入した際は、ケータイ補償サービスのような紛失や破損した際の保険サービスに入ることが多いと思います。
このような保険は月々900円~1100円ぐらい、Apple Careに関しては一括で15000円~20000円程費用がかかります。
最近はメーカーや携帯電話会社の保険よりも安く内容がオトクなモバイル保険に加入する人が増えてきています。
今回は価格もお手頃でサービス内容も魅力的な保険会社が提供するスマートフォン保険であるモバイル保険について紹介していきます。
モバイル保険ってどんなサービス?
まずはモバイル保険ってどんなサービス?という人に向けて、モバイル保険のサービス内容を3つのポイントに絞って紹介します!
月額700円で年間最大10万円まで補償
モバイル保険のもっとも大きなポイントは、月額700円で年間最大10万円までの修理費用を補償してくれるところです。
AppleCareや携帯電話会社の保険では、月額費用を払ったうえで破損時にはさらに、お金を払うことが当たり前となっていますが、モバイル保険なら破損時の自己負担額はかかりません。
15000円~20000円程かかるAppleCareよりも安いのに補償内容が手厚い内容となっています。
最大3台のスマートフォンなどガジェット端末が登録可能
AppleCareや携帯電話会社の保険サービスでは、1契約につき1台までの補償となりますが、モバイル保険は契約につき3台まで補償してくれます!
例えば、iPhoneとiPad、AirPodsのような組み合わせで契約することができます!全部合わせると約50000万円程かかりますが、モバイル保険であれば月額700円で加入できます。
保証の対象製品としては、日本国内で販売されたメーカー純正の無線通信(Wi-Fi、Bluetooth)が可能な端末とされているのでMacBookなどのノートパソコンやChromebookなどのガジェット製品も端末登録することができるのは魅力的です。
加入から保険金請求まで全ての手続きがスマートフォン1つでできる
モバイル保険への加入、そして保険金を請求する際は、すべてwebでの申込みとなることから面倒な電話対応や書面でのやり取りは不要です。
加入時は数枚の写真と登録したい端末の情報、支払い用のクレジットカードを用意するだけ。
修理時の保険金請求は修理を完了させ、修理したスマートフォンでネットから保険金請求をすればいいだけなので、めんどうなこともなくカンタンに手続きができます。
手続きには故障状態を写した写真、修理報告書、レシートが必要になるので、それら3つは大切に保管しておいてくださいね。
提携修理店ではキャッシュレス修理が可能となり、webから利用申請を行うことでキャッシュレスにて修理を行うこともできます。
また、機種変更や携帯電話会社変更をした際も、スマートフォン1つで手軽に登録機種を変えられます。
モバイル保険のメリット
低価格で自由な組み合わせの充実した補償内容が、モバイル保険最大のメリットです。
ここからはモバイル保険に関する3つのメリットを紹介します!
修理不可でも補償が受けられる
修理費のみを補償する保険が多い中、モバイル保険は修理不能や、盗難被害に遭ったケースまで補償の対象に含まれています。
例えば、損傷が激しく修理できない場合や、メーカーで部品の生産が終了してしまった場合、盗難された場合でも、新しい端末購入代として最大25,000円の補償を受けることができます。
AppleCareや携帯電話会社の保険サービスと二重でかけられる
AppleCareや携帯電話会社の保険サービスと併用できるところも、モバイル保険の大きな特徴です。
例えば、携帯電話会社保険で修理や交換の対応を受けた場合、一部自己負担額が発生しますが、この自己負担額をモバイル保険の補償でまかなうことができます。
また、AppleCareのように2年間という補償期間に定めがないため、AppleCareが切れた時のために加入しておくというのも一つの方法です。
一般の修理店を利用してもOK
あらゆる修理方法に対応し、保険金を出してくれるところもモバイル保険の大きなメリット。
携帯電話会社ショップの預かり修理やSIMシムフリー端末でのメーカー郵送修理はもちろん、一般の非正規修理店舗による修理でも、モバイル保険の補償対象となります。
旅行先などでスマートフォンなどの端末が故障で利用できなくなっても修理店や修理方法が限定されていないため、近くの修理店舗へ持ち込んでの修理にも対応しているのは安心ですね。
モバイル保険のデメリット
モバイル保険はメリットの多いサービスですが、個人的にデメリットだなと感じた点もお伝えしておくので、サービスを見極める際の判断材料にしてください。
紛失・経年劣化は補償対象外
モバイル保険はバッテリー交換や利用中に発生する変色、ひび割れなどは補償対象外となります。
変色やひび割れはともかく、スマートフォンのバッテリーは消耗品となるので長期間利用することで利用時間が減っていくことから、交換を視野に入れているのであればAppleCareなどの補償を検討されることをオススメします。
また、自分の過失による紛失は補償されないため、置き忘れなどによる紛失も対象外です。紛失などに関しては、携帯電話会社のケータイ補償サービスなどの方がメリットある点です。
修理中の代替機がない
モバイル保険はあくまで修理費用を補償してくれるサービスなので、修理中の代替機貸出は行っていません。※代替え機は修理店舗によりますので修理時に確認ください。
携帯会社ショップでの預かり修理時には、店舗により代替え機の貸し出しなども行ってくれているので代替え機が必要な場合は、携帯会社で購入したスマートフォンであればそちらで出すようにしましょう。SIMフリースマートフォンの場合は、修理に出す際に確認することをお忘れなく。
5Gが普及していくことで4Gスマートフォンが使えないケースもあるので以前に利用していたスマートフォンを利用する際は、利用できるか試してから修理に預けることをオススメします。
モバイル保険におすすめなのはこんな人
モバイル保険に加入するべきか迷っている人のため、ここからはモバイル保険におすすめな人の特徴を紹介します。
最新の高額スマートフォンを使っている人
1台で10万円を超えるような高性能スマートフォンは、修理費用も高額になるケースが多いです。
例えば、iPhone 12 Proを破損させた場合、無保証だと修理代は59,800円と高額になるケースもあります。
たとえAppleCareに加入していても12,900円は自己負担となることから最新の高額スマートフォンを持っている人は、修理代を全額補償してくれるモバイル保険に加入しておいたほうが安心です。
スマートフォンやワイヤレスイヤホンなどを複数持っている人
スマートフォンだけでなく、ワイヤレスイヤホンやタブレット、スマートウォッチなど複数のモバイル端末を持っている人も、3台まで補償してくれるモバイル保険がオススメです。
登録端末の変更もスマートフォン一つでできるので、お気に入りの端末がよく変わるデジタルガジェット好きな人にオススメです。
ただし、一度登録を解除した端末を再登録することはできないので、登録端末を変更する際はよく考えてから行いましょう。
スマートフォンを壊すリスクが高い人
日常で砂ほこりや水など、スマートフォンの天敵となるものに接する機会が多い人や、小さなお子さんがいる家庭でおもちゃとなり壊されるリスクがある人なども、モバイル保険への加入がオススメです。
なぜなら、他の保険サービスは補償利用回数が決まっていますが、モバイル保険は上限額に到達しない限り何度でも補償申請ができるから。
補償回数に制限がないため、頻繁に修理する可能性がある人にはまさにぴったりのサービスといえます。
各種スマートフォン保険に関する比較
補償内容 | モバイル保険 | AppleCare | ケータイ補償サービス ドコモ | 故障紛失サポート au | あんしん保証パックプラス ソフトバンク |
画面割れ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
本体破損 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
水濡れ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
故障 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
修理不能端末 | 〇 | × | △ | △ | △ |
盗難 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
紛失 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
月額料金 (税込) | 700 | 403~1,136 | 363~1,100 | 380~660 | 715 |
iPhone12 修理代金 | 10万 まで0 | 画面修理:4,070 その他修理:14,190 | 1年目:0円2年目以降:5,500まで | 1回目:3,300~5,500 2回目:6,600~8,800 | 0~5,500 |
各種スマートフォン保険に関する比較をしてみました。
トータル的にオトクなのはモバイル保険になります。AppleCareや携帯会社の保険サービスは修理などの際に別途代金が発生するのにも関わらずモバイル保険と毎月の料金は変わらなかったり若干割高になっています。
しかし、携帯電話会社の保険サービスはスマートフォン本体の交換など修理ができない場合の保証が手厚いものとだったり、配送で対応してくれるなどスピード感は魅力的な部分があります。
スマートフォン保険などに関するアンケートデータ
モバイル保険を紹介する前にスマートフォンの保険に関する気になるアンケートがあったので紹介します!
このアンケートは、スマートフォンなどのアンケート調査で有名なMMD研究所と格安スマートフォン利用者向けスマートフォン保険を提供するMysurance株式会社が共同で開催した格安スマートフォンのiPhoneユーザーにおける端末保証と保険に関する調査となっています。
調査されたのは、2021年4月8日から4月11日と最近のデータとなっており、対象は格安スマートフォンを利用しているiPhoneユーザーの18歳~69歳の男女3,273人です。
アンケート結果からスマートフォン保険に関する考え方などを参考にしてもらえれば幸いです。
過去に不具合や故障を経験したことがある人は52.6%
まずはスマートフォンを使っていて故障や不具合を経験したことがあるかの問に対して、故障や不具合経験があると回答した人は全体の52.6%だったそうです。
約半数の人がスマートフォンを利用していてなんらかのトラブルに合っていることになります。
続いて、故障や不具合を経験したことがあると回答した1,721人に経験した不具合や故障の原因を見ていくと、1位と2位は動作系のものとなるので記憶メモリーの数なども左右されるので除外すると考えて、50%以上は画面割れなどのボディやハードウェアの破損などとなっています。
端末保証やスマートフォン保険に加入している人は・・・
では故障やトラブルにあう割合が50%を超える中で端末保証(格安スマートフォン事業者の端末保証やAppleのAppleCare+)やスマートフォン保険に入っている人の割合はどうなっているのでしょう?
結果としては、加入していないが76.2%、加入していると答えた人はトラブルや故障が発生していた50%より低くは23.8%でした。
加入している人の割合としては、端末保証のみ加入している人が70.6%、スマートフォン保険のみに加入している人が8.1%、端末保証とスマートフォン保険の両方に加入している人が21.3%です。
両方の保証に入る人は珍しいと思いますが、メリットのあるスマートフォン保険の割合が8.1%と低いのは認知度の問題もあると考えられます。
モバイル保険はスマートフォンだけでなく、Apple WatchなどのスマートウォッチやAirPodsなどのワイヤレスイヤホンにも対応しているのでオトクなのに。
AppleのAppleCareに加入している人の満足度は・・・
iPhoneの保証といえばAppleがサポートするAppleCare+が知名度が高いですが、実際にはどうなのでしょうか?
AppleCareに現在加入していると回答した224人のうち満足しているが24.6%、やや満足しているが33.0%となり、合計で57.6%となっています。
個人的には満足していると答えた人は、1度でも保証を利用した人だと考えられます。
保証を受けていない人からするとやはり掛け捨ての金額的としては毎月かかる費用が高額であることだと思います。
続いて、AppleCareに加入した理由としては、Appleのメーカー保証で信頼があるからが29.5%、修理や交換時の自己負担額が安く済むからが26.8%、故障や不具合時のサポートが手厚いからが18.8%でした。
やはり高額なApple製品に対してはしっかりしたメーカー保証をつけることで安心感があるということだと思われます。
スマートフォン保険に加入している人の満足度はなんと・・・!
最後にモバイル保険などのスマートフォン保険に加入している人の満足度に関してはどうなのでしょうか?
スマートフォン保険に現在加入していると回答した101人にスマートフォン保険等のうち満足しているが38.6%、やや満足しているが31.7%となり、合計で70.3%の人が満足している結果となっています。
これは実際に使った人や、使っていないけれど毎月のコストが他の保険よりもメリットがあると考えての回答と思われます。
スマートフォン保険等に加入した理由をとしては、月々の保険料が安いからが20.8%、修理や交換時の自己負担額が安く済むからが19.8%、機種変更しても補償が継続されるからが13.9%となっています。
モバイル保険などのスマートフォン保険を選ぶポイントとなるのがこの3つのポイントが大きいですね。AppleCareは最長で2年となるため、2年以上持つ人はAppleCareの終了後にスマートフォン保険へ加入する人も多いと思います。
スマートフォン保険はお得と感じる人が多い
アンケートデータから日常もちあるくスマートフォンですが、トラブルがあった時のための保険に入っているという人の割合が意外に少ないということがわかりました。
安価な中古スマートフォンで使い捨てと考える方もいれば、2年ほどの利用を考えてスマートフォンを購入される方もいると思います。
携帯電話会社やAppleの保険は一度入ると2度と加入できなかったり、加入すると保険料全額を払う必要があるなど加入するデメリットが大きいですが、少額で始められるスマートフォン保険のメリットなどが魅力的です。
モバイル保険に加入する方法
最後に、スマートフォン1台で完了するモバイル保険の加入方法も紹介しておきましょう。
モバイル保険の加入条件を満たしているか確認
モバイル保険に加入できる端末は、日本国内で販売されたメーカー純正の製品かつ通信機能(Wi-FiやBluetooth)がついた端末機器です。
また、すでに壊れている端末を登録することはできません。
基本は購入から1年以内の機器が加入対象となりますが、AppleCareや携帯電話会社の保険サービスなどに入っている場合は、1年以上使っていてもモバイル保険に加入できます。
申し込みに必要な書類を準備
モバイル保険の申し込みに必要な書類は写真・購入証明書・機種情報です。
写真は、1機器につき正面・背面から撮影した2枚が必要となります。
購入証明書とは、購入日、端末情報、販売店名が記載されている契約書や領収書、保証書のことです。
なお、ネット申し込みに対応している支払い方法はクレジットカードのみなので、事前にカード情報も用意しておきましょう。
申し込みフォームから情報を入力
モバイル保険公式サイト内にあるWebお申し込みから、契約者情報と主端末の情報を入力します。
写真をアップロードし、クレジットカード情報を入力したら、申し込みは完了!
翌営業日には審査が行われ、契約成立となればマイページ用のIDとパスワードが明記されたメールが届きます。
もしもに備えてモバイル保険を上手に使おう
月額700円で、修理費用を全額負担してくれるモバイル保険は、他の保険サービスと比べてもかなりお得なサービスです。
副端末を登録でき、1契約で3台まで補償されるところも他にはないメリットですよね!
壊さないようスマートフォンを大切に扱うことも大切ですが、万が一壊れてしまった時のために、万全に備えておくことも忘れてはいけません。
私たちの生活に欠かせないスマートフォンだからこそ、今一度、保険サービスについて検討してみてはいかがでしょうか?