ZenFoneシリーズで日本でもSIMフリースマホシェアを伸ばし、今年はZenFone5シリーズや、つい最近ではゲーミングスマホ『ROG Phone』を発売するなど勢いのあるスマホメーカーASUS JAPAN(エイスースジャパン)から今回、レビュー用に大容量バッテリーを搭載した格安スマホ端末『Zenfone Max M1』を使用する機会をもらったのでレビューしていきたいと思います。
正直、エントリークラスってすぐにフリーズしたり、カメラの性能やスペックも価格相当じゃないのか?と思っていたモビカメを、驚かせてくれる性能と使い心地は順番に書いていくが、とにかくにコスパがかなりいい機種なので、格安スマホやSIMフリースマホ入門者の方は、ぜひオススメできるとだけまずは、お話しておきます!どれほど良い端末なのかは、ゆっくり記事を読んでください。
後継機種のZenFone Max M2シリーズが日本で発表されたので紹介記事を掲載しています。併せてどうぞ!
Zenfone Max M1の端末スペック
Zenfone Max M1のスペック表です。
ZenFone Max M1のスペック表 | |
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各項目 | スペック |
機種名 | ZenFone Max M1 |
ディスプレイ | 5.5インチ |
解像度 | 1440×720 |
SoC | Qualcomm Snapdragon430 |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
OS | Android8.0 |
リアカメラ | 13000万画素(標準ズーム) 800万画素(広角) |
フロントカメラ | 800万画素 |
バッテリー | 4000mAh |
WiFi規格 | 802.11 a/b/g/n |
microSD | 最大2TB対応 |
防水防塵機能 | – |
本体サイズ | 147.3 x 70.9 x 8.7mm |
重量 | 150 g |
接続端子 | MicroUSB |
カラー | サンライトゴールド, ルビーレッド ディープシーブラック |
その他 | DSDV対応、トリプルスロット搭載 |
発表日 | 2018年9月21日 |
メインシステムであるSoCは、QualcommのSnapdragon430と2~3万円台で一般的なエントリークラスによく搭載されているものです。RAMは、3GBとなり一昔前は、2GBなどを積んでいたエントリークラスモデルも最近では少なくなってきました。Androidの進化によりRAMを搭載しておかないと動作もかなり制限されてしまうので、ここらへんは順当進化といった感じです。記憶容量のROMは残念ながら32GBと少なめ、写真を多く撮る方にとっては致命的かもしれません。しかし、MicroSDカードを最大2TBまでのものが使えると、ASUS独自のASUS WebStorageサービス5GB (永久無料版)や、Googleドライブ100GB (1年間無料版)の特典が使えるのでこれらのクラウドサービスを使えば内蔵が少なくてもカバーできそうです。画面サイズは5.5インチですが、本体のサイズはコンパクトでグリップ感は悪くないです。画面サイズが大きくなり本体サイズが片手で持つのが辛いと感じるハイスペックなスマホと違い安定感を感じる本体サイズとなっています。
Zenfone Max M1対応の通信キャリア対応バンド
docomo(ドコモ)
Zenfone Max M1で対応している周波数をドコモの対応周波数と照らし合わせてみました。
3G(FOMA フォーマ)
docomo 3G(FOMA フォーマ) | ||
---|---|---|
帯域バンド | 帯域周波数 | 対応○ 非対応× |
Band1 | 2.1GHz帯 | ○ |
Band6 | 800MHz帯 | ○ |
Band9 | 1.7GHz帯 | × |
Band19 | 800MHz帯 | ○ |
LTE(Xi クロッシィ)
docomo LTE(Xi クロッシィ) | ||
---|---|---|
帯域バンド | 帯域周波数 | 対応○ 非対応× |
Band1 | 2.1GHz帯 | ○ |
Band3 | 1.7GHz帯 | ○ |
Band19 | 800MHz帯 | ○ |
Band21 | 1.5GHz帯 | × |
Band28 | 700MHz帯 | ○ |
Band42 | 3.5GHz帯 | × |
au(エーユー)
Zenfone Max M1で対応している周波数をエーユーの対応周波数と照らし合わせてみました。
LTE
au LTE | ||
---|---|---|
帯域バンド | 帯域周波数 | 対応○ 非対応× |
Band1 | 2.1GHz帯 | ○ |
Band11 | 1.5GHz帯 | × |
Band18 | 800MHz帯 | ○ |
Band26 | 850MHz帯 | ○ |
Band28 | 700MHz帯 | ○ |
Band42 | 3.5GHz帯 | × |
SoftBank(ソフトバンク)
Zenfone Max M1で対応している周波数をソフトバンクの対応周波数と照らし合わせてみました。
3G(WCDMA)
SoftBank 3G | ||
---|---|---|
帯域バンド | 帯域周波数 | 対応○ 非対応× |
Band1 | 2.1GHz帯 | ○ |
Bnad8 | 900MHz帯 | ○ |
Band11 | 1.5GHz帯 | × |
LTE
SoftBank LTE | ||
---|---|---|
帯域バンド | 帯域周波数 | 対応○ 非対応× |
Band1 | 2.1GHz帯 | ○ |
Band3 | 1.8GHz帯 | ○ |
Band8 | 900MHz帯 | ○ |
Band41 | 2.5GHz帯 | ○ |
Band42 | 3.5GHz帯 | × |
Zenfone Max M1の開封
ここからはZenfone Max M1を開封して紹介していきます!
ライトブルーとブルーのツートンカラーパッケージ
まずはZenfone Max M1のパッケージから。濃いブルーと水色の2トンカラーで箱はしっかりした素材です。エントリークラスですが、安っぽさを感じないオシャレなデザインになっています。厚みもあり少々の衝撃では、潰れないような強度がありそう。
ASUSスマホのキャッチフレーズWe love Photo健在
Zenfone Max M1のパッケージを開けると次は、ZenFoneシリーズのブランドキャッチフレーズとなっている『We love Photo』の文字が。ZenFoneは、エントリークラスでもカメラにこだわる!という意気込みが感じられるキャッチフレーズですね。シンプルで伝わりやすく個人的には、このキャッチフレーズ好きです。
『We love Photo』と書かれた箱を取り除くとすぐZenfone Max M1本体がお目見え!詳細は後ほど見ていきます。
Zenfone Max M1本体をどけて箱の下を確認するとこのような感じで充電ケーブルなどが、収納されています。
Zenfone Max M1パッケージの中身
箱の中身をすべて出してみました。収納されているのは、Zenfone Max M1本体と取扱説明書、保証書、有線イヤホン、充電用MicroUSBケーブルとUSBアダプターとなっています。
有線イヤホン
まずはイヤホンです。ホワイトのシンプルなデザインの有線タイプのものとなっています。3.5mmのイヤホンジャックに取り付けて使用します。
MicroUSBケーブル
次は、充電用のMicroUSBケーブルです。こちらもホワイトのシンプルなデザインとなっております。表面は樹脂でコーティングされていて折れ曲がりなどの対策がされていそうで頑丈な感じのケーブルです。
USBアダプター
USBアダプターもホワイトで統一されています。USB差込口らへんにはASUS(エイスース)の文字がしっかり刻印されています。ちなみにこのUSBアダプターは、10W(5V/2A)に対応しており約2.9時間で4000mAhという大容量のZenfone Max M1を満充電できる仕組みになっています。普段純正を使わない方も、これは使った方が充電も早くできますよ!
保証書や説明書
『We love Photo』と書かれた箱の中身には、取扱説明書などが入っています。
ASUSのSIMピン
そしてSIMカードスロットを取り出す際に利用するSIMピンもここに入っていました。最近は、各スマホメーカーもSIMピンのデザインが特徴的になってきてメーカーによってデザインが違います。ASUSの場合は、丸いタイプですね。ガジェット業界では、SIMピンを集める方も出てきているとか・・・
Zenfone Max M1本体の写真
次にZenfone Max M1の本体を見ていきたいと思います。今回送って頂いたZenfone Max M1のカラーは、サンライトゴールドとなります。ディスプレイはサイドが丸みを帯びたデザインでシンプルながらゴールドが、きれいに感じられます。ディスプレイ表面は、滑らかな触り心地となっています。
Zenfone Max M1の本体右側面には、写真左から電源ボタンと音量の増減ボタンとなっています。おなじみのアンテナラインも本体上部ではなくサイドに搭載されています。
Zenfone Max M1の本体上部には、最近では廃止が進む3.5mmのイヤホンジャックが搭載されており有線でのイヤホンやヘッドフォンを接続することができるようになっています。
Zenfone Max M1の本体左側面部には、写真左側に穴が見えますがここはSIMピンを刺す穴となります。刺すことによりここからSIMトレイが出てくるという仕組みです。
SIMトレイは、トリプルスロットとなっており、DSDV運用にてSIMを2枚設置してもMicroSDカードを設置できる仕組みになっており、今までDSDSをされていた方でMicroSDカードを利用したかったユーザーにとっては便利な仕組みになっています。
Zenfone Max M1の本体下部は、写真左の穴は特に機能がなく冷却ようだと思われます。真ん中には充電やデータ通信で利用するMicroUSBポート、右にはモノラルスピーカーが搭載されています。スピーカー自体の音量に関しては、最大にすると少しうるさいと感じるレベルで着信音などは問題なく聞き取れます。動画を見る時などでも問題ないですが、部屋で大きな音で聴きたいという方は、別途スピーカーを接続し利用する方がいいかもしれません。
ディズプレイ上部には、写真左からフロントカメラ、通話時のスピーカー、そして光などを感知するセンサーが搭載されています。
Zenfone Max M1のカメラ
最後にZenfone Max M1の背面となります。
まずは、中央に搭載されている円形のボタンのような部分ですが、こちらは指紋認証センサーとなっています。感度に関しては、格段良いということもなく少し反応が悪く認識してくれないことがしばしばあります。少し気になるところです。
次にZenfone Max M1の特徴の一つであるカメラです。エントリークラスながらデュアルカメラを搭載しF値2.0の大口径ズームレンズと120度で撮影できる広角レンズが採用されています。それぞれ別々に動くタイプとなり操作時は、簡単にボタンで切り替えて利用することができます。写真の写りに関しては後ほど、実際に撮影した画像で紹介していきたいと思います。
Zenfone Max M1のオススメポイント
次にZenfone Max M1を使って感じた部分で便利だったり、こういう人にオススメできるのではないか?と思ったポイントを書いていきたいと思います。
普段遣いで2日ぐらいもつバッテリー容量は便利
スマホを使っていてまず気になるのは、バッテリーも持ちだと思います。使いたいと思った時にバッテリー切れでモバイルバッテリーを使って受電しないといけないという機会もあると思いますが、高機能スマホでも3000mAhが一般的なのに対して、Zenfone Max M1は4000mAhという大容量バッテリーを搭載しているのでまず1日でなくなるということはなかなかないのかなと思います。
Zenfone Max M1のようなエントリースマホを利用される方は、普段使いとしてTwitterやInstagram等のSNSを見たり、気になる記事をブログで見たりすることが多いと思います。こういった使用は、それほどスペックを要求されないので省電力で効率的に動作するエントリークラスの方がバッテリーも長持ちします。普段自分がどんなふうにスマホを利用しているかによって選ぶと、あまり使わないのに高価な高機能スマホよりもエントリースマホでお得に使うことができるかもしれません。
軽さとコンパクトなデザインは持ち運びや利用時に便利
普段いつも持ち歩くスマホなので、軽くてコンパクトな方がいいですよね。最近の高機能スマホでは、大画面化が進みそれに伴って重さも若干増えてきています。そして気になるのが本体サイズが大きくなってきていることです。欧米などの方に比べて日本人は体格差もあり指の長さや手の大きさも違います。そんな中で、世界で大画面がトレンドになってはいるけど、やはり片手で持てて握りやすく、持ってて安定するスマホは重要だと思います。
Zenfone Max M1は、ノッチを搭載した画面のほとんどが、液晶のデザインではないですが程よい感じで画面も大きく見やすいサイズになっています。そして、本体がコンパクトであり軽いことが特徴です。モビカメも最近は高機能スマホやミドルクラスのスマホを利用してきましたが、どれも若干の重さを感じました。そこからZenfone Max M1を利用してみると、めちゃくちゃ軽いんです!持ってすぐ分かる軽さでびっくりしました。
軽くて、片手で持てるコンパクトを求めている方は検討機種に入ると思います。
液晶の発色がエントリークラスのレベルじゃないほどキレイ
毎日みるスマホの画面なので発色がきれいで見やすくい画面がいいですよね。エントリークラスだと縦線や横線が見えるような荒い感じの画面が、多い印象でしたがZenfone Max M1は驚くほどキレイな画面です。そのレベルは、5万円ほどのミドルクラス並と言っても過言でないほどのクオリティだと感じました。目立っての粗さはないので普段使っている中で目が疲れるといったこともないので安心です。
あえて要望を書くとすれば、高機能モデルには搭載されているブルーライトカットモードがあればよかったかなぁと思うだけです。
動作もサクサク動きフリーズもほとんど無し
スペックが低いと動作がもっさりしてて、ブログの記事をスクロールした際に止まってしまったりするのでは?と感じる方もいるかもしれませんが、Zenfone Max M1を使用しててそういうことは全くと言っていいほど感じません。TwitterやInstagramを見ている時も快適に利用することができます。いくつかのアプリを立ち上げた状態で動作すると若干のラグを感じる時もありますが、そういう時は利用していないアプリを一覧から一括で終了することができ、なおかつRAMのクリーニングも行ってくれるという便利な機能も搭載されているので便利です。アプリの起動もストレス無く行え、画面表示も気持ちゆっくりした感じではありますが、ストレスなく利用することができます。
気になるフリーズに関しては、複数のアプリを立ち上げている時に数回なりましたが、利用していないアプリを一括終了することによってすぐに使えるようになりました。
Zenfone Max M1で撮影した写真
次にZenfone Max M1で撮影した写真を見ながらカメラ性能をレビューしていきます。撮影した写真はすべてオートで撮影して、編集などはしていません。
紅葉の時期だったの撮影してみました。フォーカスを中央らへんに併せて撮影すると赤や黄色、緑といった葉の色はきれいにくっきり出てきました。露光に関しては、若干暗い場所だったので少し上げました。実物と似たような色が出て概ね満足なのですが、露光を上げたので背景の空の色は、かなり薄い感じになってしまいました。ここらへんは、スマホによって変わってきますが、Zenfone Max M1は暗い場所にフォーカスを当てると高露出になり全部が白飛びするようなことがあるので、露出の調整は必要になります。
次の写真は、標準では建物の全体が入らなかったので、広角レンズに切り替えて撮影してみました。色に関しては、標準レンズと比べて若干変わる感じがします。画素数の問題もあるので標準レンズよりもキレイ差は若干落ちますが、悪いというレベルではないのでエントリークラスの中では、良い方ではないでしょうか。くっきり感も出ているなど普段使いとしては、満足なレベルだと感じます。標準レンズと広角レンズの切り替えは、ボタン一つで簡単にできる点はすごく便利です。使い分けできるので撮影の幅が広がります。
ラーメンを標準レンズで撮影しました。店内は明るい感じだったのですが少し、暗めの写真になってしまいました。SNSへ投稿した際は、明るさを上げると美味しさが感じられる写真になったのでちょっとグルメをメインで撮影される方にとっては、編集が必要になるのかな。好き好みだと思います。
最後は、標準レンズで撮影した夜間ライトアップの写真です。真っ暗な状態なのでかなり画質は荒い感じになっています。ここは、エントリークラスのカメラでは、撮影が難しいと感じます。色としては、目で見ていた景色と同じ感じですが粗さの方が目立ちます。マニュアル撮影でもう少し改善はされると思いますが、真っ暗な状態での撮影はあまりオススメしません。
Zenfone Max M1を取り扱う格安SIM各社一覧
Zenfone Max M1を販売する格安SIMサービス各社を紹介します。
※各社が行っているキャンペーンなどにより端末価格が、時期などにより変わります。
- エキサイトモバイル
- NifMo
- BIGLOBEモバイル
まとめ
2万円前半で販売されているエントリークラスを初めて利用してみましたが、スペック、クオリティー様々な部分で驚きを感じました。一昔前のこの値段で購入できるスマホといえば『動作がもっさり、よくフリーズする、画面やカメラの写真がきれいじゃない』などなどいい点は、あまりありませんでしたが、スマホの進化はすごいですね。
格安SIMと一緒にSIMフリーで使える安価なスマホを探している方で、ライトな使い方をされる方にとってはオススメの機種ですのでぜひ検討されてみてはいかがでしょうか?